INTERVIEW
電通沖縄で働く「人」
Integrated Growth Business部
シニア・クリエイティブ・ディレクター
→2020年電通沖縄に入社
大阪でCM制作・ディレクターをしていたBさんが転職した先は、電通沖縄の広告やCMのクリエイティブを担う「 Integrated Growth Business部」です。Bさんは「沖縄と大阪はどこか人のあたたかい温度感が似ている」と言います。その上で、これまで培った経験を踏まえ、沖縄のために、電通沖縄だからできること、これからの展望について伺いました。
QUESTION.
電通沖縄に転職されようと思った経緯を教えてください。
それまで僕は大阪のCM制作会社にいて、そこでCMの制作や企画演出の仕事をしていました。そこでは企画の骨格がある程度できた時点から参加する事が多かったのですが、仕事を続けていく中で企画のスタートから参加して、CMだけでなく、広告全体に関わってみたいという気持ちがあったんです。電通沖縄を知ったのは、たまたま求人募集していたのを見つけたからです。特に沖縄に縁があったわけではなく、広告全体に関われるなら、正直、場所にこだわりはありませんでした。
思い切って応募してみたところ、今、同じ部署の先輩が、もともと電通関西支社にいたこともあり、面接の前に大阪で話をする機会をいただきました。そこでカジュアルに色々な話をさせていただいたんです。先輩はとてもオープンで、多様性を重んじる人。その時「いろんな人がいた方がおもろい」というような話をされていたのが印象的で「この会社ならうまくやっていけそうかも」と思ったのが大きいかもしれないですね。やはり縁を感じるって大事だと思いました。
QUESTION.
大阪から沖縄に越して来られたわけですが、
沖縄の印象はいかがでしたか?
僕が入社したのが2020年で、ちょうど新型コロナウイルスが増えはじめたあたりに来たこともあって、沖縄の人たちと密に関わる機会がなかなかなかったんですね。だから、仕事を通してお会いする方たちから、少しずつ沖縄を知っていったという感じです。その中で感じたのは、沖縄は、人としての温度が高く、人と人とのつながりをとても大切にされているなという印象でした。
沖縄に来てすぐの頃「愛する沖縄のために〜」というようなナレーションのCMを見てびっくりしたのを覚えています。「愛」とか、僕がちょっと恥ずかしいなと思ってしまう言葉でも、全く抵抗なく素直に受け入れられている。そういう温度の高さを感じました。
大阪と似ているところもあって、あまり自分を大きく見せたりする人が少ないですよね。大阪は入り口として、自分を落としてコミュニケーションをするところがあるんです。「どう忙しい?」と聞かれても「いやー、暇で暇で」と、忙しくてもそう答えるんです。
沖縄では本当に暇だと思われそうなので、あまり言いませんが。
QUESTION.
Integrated Growth Business部で、
Bさんは、今、どんな仕事をしているのですか?
部内にはソリューション、クリエイティブを中心に仕事をしてます。前職からの経験もあり、テレビCMの企画が多いです。他にもコピーも書きますし、手探りですがグラフィックをやらせてもらう機会もあります。最近は沖縄でもウェブプロモーションがどんどん動き出しているので、ウェブ動画も増えてきました。
ちなみに、部内でソリューション、クリエイティブ業務を行うメンバーを「そりくり」チームと呼んでます。そりくりは比較的オープンなこともあり、入社してすぐに打席に立つ機会をもらえました。企画に初めから携わりたいと思って入社したので、環境には恵まれていると思います。
QUESTION.
電通沖縄に来てからの印象深い仕事を教えてください。
最近では沖縄セルラー電話様の5Gブランディング広告の仕事は印象に残っています。
この仕事では電通本社の第一線で活躍するクリエイターとご一緒できる機会に恵まれました。そのクリエイターの方がとてもオープンな方で、いいアイデアがあればどんどん取り入れていくというやり方だったんですね。最初は外からいろいろ学ばせて頂こうと思っていたのですが、どんどん打席に立つチャンスをもらえたんです。一緒に企画を考えたことで、企画の視野がグッと広がりました。こういう経験は電通沖縄ならではと思います。
これは電通沖縄の強みだと思うのですが、電通グループで連携して課題と向き合えるんです。電通本社だけでなく、デジタルならここと組もう、プロモーションならここにお願いしようと、それぞれ知見を持ったグループ会社と、いつでもつながれるんです。そういう意味では、県内のお客様にも、この強みをどんどん使ってもらえたらいいなと改めて思いました。
QUESTION.
その仕事の経験から学んだことを具体的に教えてください。
この仕事だけでなく、沖縄に来て感じていることは、どの企業様も、「沖縄のために」という意識がすごく強いということです。沖縄セルラー電話様の5Gブランディング広告も、「沖縄のために5Gは何ができるか」と、沖縄へ向き合う姿勢や、インナーへの問いかけがタグラインになっています。そういう想いがどの企業様にも共通してあるので、「沖縄のために」ということは、常に頭のどこかに置いています。CMを考える時にもこれがベースになったりします。その上で、僕らがどう柔らかく伝えることができるか。それが自分たちの仕事だと思っています。
QUESTION.
仕事をする上で大事にされていることを教えてください。
「そりくり」チームの指針にもなっているのですが、他者をリスペクトすることです。僕はそれにとても共感しています。この仕事は決して1人ではできず、様々な人たちと協力しながら進めていく仕事なので、クライアントはじめ、社内メンバーや協力会社の方々に対してリスペクトがないと、円滑には進みません。仕事をする上ではとても大事にしています。大阪では仕事が立て込んでくると、つい忘れがちになっていたのですが、沖縄に来てから、改めて意識し直しました。
特にクリエイティブは、考え方や価値観が違う意見を受け入れ、広げたりする力はとても大事なスキルだと思っています。
QUESTION.
BさんはCMの企画をしていく時に、
どういうところからアプローチしていくのですか?
商品を調べたり、クライアントへのヒアリングを踏まえて、まずは、ぼんやりしたイメージを言葉にしてみることから始める事が多いです。他には、いきなり替え歌とか、リズムから入ることも多いです。頭で考えていても、なかなかしっくりこない時は、歌にするとイメージを気分で乗せられるので、感覚的な言葉が出やすいと思います。例えば、沖縄銀行様のキャッシュバックキャンペーンのCMなんかは、リズムを生かしたCMになっているかと思います。
QUESTION.
これから仕事としてやっていきたいことを教えてください。
今、そりくりチームでは、クリエイティブ視点でビジネスをつくることができないかと模索しています。将来的には広告以外でも、みんなに楽しんでもらえるような、話題性のある仕事ができるといいですね。
会社全体のミッションでもあるのですが「一人一人がプロデューサーである」という意識を持って、アイデアを出し合っている最中です。
QUESTION.
仕事とプライベートは両立されていますか。
僕は釣りが好きなので息抜きによく行っています。大阪の時は電車で行っていましたが、沖縄は海が近いので嬉しいですね。海辺を散歩するだけでもリフレッシュできますし、沖縄って公園が充実していて、見たこともない大きな豆の木や、カラスくらい大きなコウモリがいたりと、近い距離に珍しい自然がある。それを見て回るだけでも面白いですね。また、コロナも落ち着き、仕事で知り合った方々と気軽に飲みに行くことも徐々に再開していきたいと思っています。
あと、ようやく沖縄の気温や湿度が身体に馴染んできて、温暖な気候もあってか、大阪にいた時よりリラックスしているように思います。仕事も肩の力を抜いてできている感じがしています。それでいて、大阪も沖縄も似ている部分が多くあり、沖縄に来てからガラッと価値観が変わったということもなく、そのまんまでいられるのはありがたいですね。